昨年の出来事です。
私の駐車場は家の裏にあり、出かけるには、細い道を通って出なくてはいけません。
その際、昔商店街だった道を横切ります。
今はもうお店もほとんどないのですが、歩行者、自転車は多く、駅に向かう人、通学路だったりします。
ある日の朝、通勤のためエスロクを出し、ソロリソロリと細い道を出発。
その日は雨の為、より注意して通行していたのです。
そして、旧商店街に差し掛かり、横切ろうとしていた際の事です。
もう車は旧商店街を、通り抜けようとしていました。
キキキキキキ!
ふとその方向を見ると、耳障りなブレーキ音と、傘を差して片手運転の自転車!
あ、これは突っ込んでくるな。
運転していたのは中年男。
顔は引きつりながらも、テールを滑らしながらギリギリ停止しました。
傘差し運転で前傾姿勢、ふと顔を上げたら車があった。
そんなとこでしょう。
あたふたと去る中年男。
フゥ、当たらなくて良かったと思いつつも、あたふた去って行く様子が変で、車を降りました。

一見なんともなかったように見えましたが、よく見るとガリっと傷が。

完全に削れていて、下地が見えてます。
高さ、位置的にペダルが当たったのでしょう。
明らかにその方向に目をやりながら、立ち去りましたから、当てたと確信しているはずです。
この場合、車対自転車。
こちらは殆ど停止状態とはいえ、相手は自転車。
傘差し、前方不注意とはいえ、自転車です。
警察を呼んだところで、悪くなるのはこちらでしょう。
まともに激突しなかっただけましかと、泣く泣く諦めました。
何度思い出しても腹がたつ。
あの中年男の顔が忘れられません。
自分でつけた傷ならば諦めもつくんだけどなぁ。
